「どうでもいいけど今日遅番なわけ?」


 少し焦げたトーストをかじりながら聞いたから、パンの欠片がこぼれて遼太に怒られてしまった。


「そう、遅番。でも今日は採用された例の女の子が書類を書きに来るらしいから……ね。早めに行かないと」


「へ!?」


 なんでそれを昨日言わないんだよ!?

 って思ってたら遼太は続けて言った。


「昨日の帰り際に部長から言われたんだよね」