遼太みたいに髪の毛真っ黒にして短めになんてしたら……ださすぎる。

 いくら顔が似てるって言われてても、そこまで似せるなんてありえねー!


「それより……もう一服にしては長いと思うけど」


 少しずり落ちたメガネを、中指でくいっと上げる仕草に吐き気を覚えつつ、俺は急いでタバコの火を消す。


「飲み物しまっといて!」

 
 急いで駆け下り、ホールへの扉を開ける。

 空けた途端に鼻を刺激するタバコのイヤな臭いに耐えつつ、インカムで報告をする。