「っつーか遼太ってなんでそういうとこ気がつくわけ!? キモ!」

 
 キモいと言われて少し不機嫌そうな遼太は、はるさめスープを冷ましながら食べている。


 ……猫舌なところがまたキモい。


 
「それより樹。こないだの女の子、採用されたみたいだよ。樹好みの小さくて守ってあげたくなるタイプ」


 それを聞いたナナが俺を睨みつけてくるんだけど……なぜ?

 っつーか遼太も絶対わざとナナの前で言ってるだろ。