どっかの大佐みたいな口調で休憩室を出て行く友里の背中を、冷や汗ダラダラになりながらも見つめていた。


 キレイな顔してもったいないと思いつつ……ナナがあんな感じじゃなくて良かったと感謝しつつ……俺は作業に取り掛かる。



 その少し後、女の子が面接に来たってスピーカーから聞こえてきた。


「すんげー見たい」


 物を取りに行くフリをして、作業室に忍び込もうと考えたけど……必要な物は全て遼太がここに置いたようで。

 俺の考えを察知したのかどうかは分からないが、なんとも余計な事をしてくれたもんだ。