「チッ、聞こえねー!」


 自分の足音に気を付けながら、ゆっくりと近付く。


 ――もちろん、遊具に身を潜める事を忘れずに。 
 

「知ってたよ、そんなの」


「そっか……やっぱり七美には敵わないな」


「二人を見てれば分かるよ」


「……」