無言のまま頷くナナを横目に、俺は慎重に包みを剥がし始めた。 しかし綺麗に包装されていたので、上手に剥がそうとしてたら手間取ってしまった。 「別にビリビリ破いちゃえばいいのに」 「最初がカンジンって言うじゃん」 俺の一言にクスッと笑ったナナは、いつものナナだった。 俺が昔から知ってる、可愛らしい女の子の顔をしたナナだ。