「じゃあ遼太も犬っぽい?」


「遼太? アイツは人間でしょ」


「そう……」


 ――やっぱり、聞かなきゃ良かった。


 ナナの時とはまた違う悲しみが俺を襲ってきた。

 別に友里は俺と遼太を比べるなんて事はしてこないにしても、ちょっと今のは切ないっての。