一口飲んだだけで十分甘いって事は、下のほうにいくにつれてもっと甘くなるってわけか! ――なんて考えて気を紛らわせようとしたけどムリみたい。 「ね! 樹からそれとなく聞いといてよ!!」 「……今度デートしてくれたらいいよ」 ソレを聞いたナナは、きょとんとしている。 「そんなんでいいの?」 そんなんって…… 俺の気持ち、本当に通じてなかったんだって事だよね。