丁度いいところでナナの話をさえぎったのは、美味しそうな飲み物を運んできた店員だった。
アイスココアは綺麗に磨き上げられたグラスに注がれていてなんとも幻想的な感じがする。
「いただきます――ん、美味しい。あ、それでさ~ここ最近ずっと悩んじゃってて仕事もろくに手につかないっていうかさぁ」
「なるほど」
ナナがここんとこ変だったのはそれが原因だったわけね!
――心配して損した。
今の俺はナナのそんな話よりも壁にかけられてる絵画が気になるわ。
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