「樹」


「ん~?」


 急にナナに話しかけられて正直ビックリした。

 目ん玉が飛び出ちゃうんじゃないかってくらいに!


 でもそんなところを微塵も感じさせないように答える俺、素晴らしい。


「今日バイト終わったら一緒に帰ろうよ」


「あ……うん」