「いつまでガッカリしてんだよ」

 
 そんな俺を見かねた友里がこっそり声を掛けてきた。


「だってかなり可愛かったし……」


「七美一筋じゃなかったの~? もう諦めた?」


 小うるさい友里の言葉を無視し、俺はホールを巡回する。


 カウンターで客の対応をしてるナナが目に入るが……そのナナは俺を無視する。