「んじゃまた。あ、器はちゃんと洗ってよね!」


「ん、ありがとね」


 手を振りながらナナの背中を見送る。


 ――っても、隣だからナナはすぐ消えるわけで。

 今ナナと話していた素敵な時間の余韻に浸りながら俺はその場を後にする。