「…何か気に障る事…言った?ごめんなさい。」
「え…?」
「だって、眉間に皺寄せたから。」
「…あ…『綺麗』と言われるのが…苦手でして…」
「どうして?」
「……私は道具では有りませんから。」
「…贅沢」
「はい?」
「エルフのあたしが、綺麗って言ってるんだから、綺麗なの!
綺麗でなにが悪いの?
不満なの?
良いじゃない。世の中、綺麗なのも居れば、綺麗じゃないのも居るわ。だからこそ、皆、綺麗なモノにあこがれるんじゃない。
それこそ物だったり、人だったりに。」
「……。」
「ティースは贅沢ね。」
そう言われ、ティースは思わず笑った。
多分、初めて。ジークの前でもここまで笑ったことが無かったのに。
そんな思いが、頭をよぎったが、今まで自分にそんな事を言った者が居なかったため。
大抵、良い顔をして近付いてきても裏に有る考えが見えて、嫌だったが彼女がそんな事を言うのには全くそれが感じられない。
「え…?」
「だって、眉間に皺寄せたから。」
「…あ…『綺麗』と言われるのが…苦手でして…」
「どうして?」
「……私は道具では有りませんから。」
「…贅沢」
「はい?」
「エルフのあたしが、綺麗って言ってるんだから、綺麗なの!
綺麗でなにが悪いの?
不満なの?
良いじゃない。世の中、綺麗なのも居れば、綺麗じゃないのも居るわ。だからこそ、皆、綺麗なモノにあこがれるんじゃない。
それこそ物だったり、人だったりに。」
「……。」
「ティースは贅沢ね。」
そう言われ、ティースは思わず笑った。
多分、初めて。ジークの前でもここまで笑ったことが無かったのに。
そんな思いが、頭をよぎったが、今まで自分にそんな事を言った者が居なかったため。
大抵、良い顔をして近付いてきても裏に有る考えが見えて、嫌だったが彼女がそんな事を言うのには全くそれが感じられない。