「保とちゃんと話し合ったの…で、」
「うん、知ってるから。」
「え?」
「さっきさ、保が話してくれた。あゆみを幸せにしろって…さ。」
「っ………」
「ずっと離さない…これから、もっと惚れさせるんだから…覚悟しとけよ。」
「っ……うん…ありがとう…大好き…」
彼氏なんていらないってずっと思ってた。
保がいればいい…でも、それは脆くて…辛くて…曖昧なものでしかなかった。
好きって感覚が麻痺してた…それを全部…わからせてくれたのが翠。
泥沼から救ってくれた救世主。
翠………
ありがとう
保……
ありがとう
「さ…愛を深めますか」
「ちょっ!翠?!?!」
これから、もっと好きになってくんだ…私は、この人を……
幸せになるために……
だよね、保……
END