「好き…だよ。幼なじみだし…」
「なら慰めて…」
「え?た…保?!」
気がついたらキスされてた……保?な…なに?!
「保?」
「好きだったらいいだろ?…あゆみ。俺にはあゆみしかいない……だから慰めてよ…」
そう言った保は怖くて…消えそうで…断れなかった。
保が大事だから…
「いいよ…私でできるなら…慰めてあげる…」
「あゆみ…ありがとう。」
そぅ……私たちはあの日、一線を超えた。
でも今、考えたら保はただやりたかっただけ…。
だって、次の日に恵ちゃんに聞いたら保にフラれたらしいから…
保はただ私とやりたかったんだ。恵ちゃんに断られたから…それだけ…
幼なじみって関係をいいように利用されて…
それから…私たちは…ずっと…そんな感じ。
保がやりたいときにやる。
それだけ…
私って都合のいい女なだけ…だから、保が私を好きなんて……ありえない。