――――そして、放課後。
「あ――、今日も疲れたぁ。」
1年5組の教室。
放課後になっても残っている生徒は多く、室内は休み時間の雰囲気となんら変わりなかった。
「美春ってば授業中もずっと寝てたくせに。よく疲れたなんて言えるね。」
仲井涼子は緩くウェーブのかかった髪をなびかせながらそう言った。机に突っ伏していた岡美春は、だって~、と言っていいわけをする。
「今日の授業マジ聞いてられなかったし。数学とか超イミフ――。ってか涼子、あんたも寝てたでしょ!」
まあね、と舌を出しながら涼子は笑った。
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