中でも条件3は、これさえ当てはまれば文句を言わないと村井に念を押しておいた。



とにかく情報技術のエキスパートが欲しかったからだ。



候補は次期サイバーフォース有力候補から現役大学生、監視中のハッカーまでさまざまな分野の人間からピックアップしてあった。




しかしさすがに全てが当てはまる人物はおらず、資料だけでは確かめようのない条件五や、後に取ってもらえばいい条件四は妥協するべきだなと八崎は考えた。




「う――ん…これだけ資料があっても難しいのか。でも秘書の確保は早めにしたいんだよな。及川にでも相談するか……。」