「了解、頼んだぞ。」




 通話はそれで終わった。




深いため息をつくと、長谷部が興味津々で質問してきた。




「なあ、何のハナシしてたんだよ。お払い箱とか前科とかさ。」




「ん?ああ…。」



八崎は斜め上を見て適当に答えた。



「就職活動だ。ムショで働こうと思ってな。」




「ええっ、マジで!じゃあ、オレが入ってきた時はよろしくな。」




長谷部はそういうと、悪戯っぽく笑った。