『今日は満月ですよね?』

レイルさんが指差す外を見ると、綺麗な月が輝いてる。


『月の魔法の効力は次の満月までで消えてしまいます。』


『…次の満月?』


『はい、次の満月は30日後です。その日が来てしまうと、また元通りの人形に戻ってしまいます。』


30日って言うことは、一ヶ月しか千秋ちゃんとお話出来ないんだ…。


そう思った時、窓に僕の姿が映った。


僕は、ずっとずっと千秋ちゃんとお話したり、一緒に遊んだりしたかった。


それが今は出来るのに、
出来るようにしてもらったのに、

俯いてる暇なんてないよね!