「はぁー。」


あたし、負けちゃったんだ。


あんなに、練習頑張ってきたのに……。



「もう、引退かぁー。」


明日からは、もうバドできないんだ……。



栞里も春ちゃんも美菜も後輩も先生も……、バドも、みんな、みんな大好きだったのに……。



―――ひっ、ひっく。


あたしの目からは、大粒の涙が、流れてきていた。



いつの間にか、バド部のみんなが、普通にいるのが、当たり前だと思ってた。


みんなでバドやったり、ふざけたりするのが、すごく楽しかった。