「栞里、これだけは、胸に刻んでおいて。」


「えっ、なに?」


「一つ、悔いの残らない試合にすること。」


「二つ、全力で戦うこと。」



「三つ、最後まで、試合も恋も諦めないこと。……以上。」



「うん、分かった。あたし、響君のこと諦めない。もちろん、試合もね。」


「うん、その勢いだ。」


「じゃあ、試合に行こうか、栞里。」


「うん!」