私の仕事の90%が契約を取るということになり、
S君の仕事の98%が管理の仕事になった。
Nさんはその足りない部分を補う形になっていたけど、彼女はシングルマザーなので
仕事はそれなりにやっていく姿勢を貫いていた。

私自身あまりに管理の仕事が回ってこないので、このままではその仕事を覚えられないことに恐怖を感じていた。
S君に対して、あまりいい感情を持たなくなったのはこのときからだ。

S君は電話を架けることが嫌なため、私やNさんが言わない限り管理の仕事を譲ろうとはしなかった。

そのとき事件は起きたのだ。