あんなに遠くにいたTATSUが
いま、あたしの目の前にいて、

それだけで充分なのに
涙まで拭いてくれて、、


「あ、いかんわ。
おれこれから用事あるんよ、優乃ちゃん。」

「あたしこそここまで
連れて来てしまってごめんなさい。」

「優乃ちゃん?
・・・1時。1時に体育館に来て。」

なんで体育館?
1時に?

「じゃあね、優乃ちゃん」

走って行ってしまった。