ガサツで口が悪くて野蛮で、無鉄砲で計画性が無い駄目人間。
でも優しくて温かい……そんなお節介なお人好しだと思った。
……こんな大人も居るのかもしれない。
今まで大人はただ無慈悲で恐ろしい存在でしかなく、彼の存在は僕にとって衝撃的なものだった。
漠然とそんな事を考えたままそっと空を見上げると、夏の太陽が眩し過ぎるくらい光っている。
……彼は太陽に似ている。
眩し過ぎて直視することが出来ない。
真っ直ぐに彼を見れば、僕の瞳は……心は焼かれ、そして全てが焼き尽くされてしまう。
……そんな気がした。
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