だが、会社でおまえを見て、俺の中で何かが変わった気がしたんだ。
おまえの屈託のない笑顔を、俺に向けさせたいと思った。
『あの娘なら、俺の素を見てくれる』と思った。勘だけどな。
おまえは俺が金持ちの息子と知って、どう思った?」
「悲しかった。
私は征一さんと普通に恋をしたかっただけなのに、住む世界が違うと分かって、釣り合わないと思って、征一さんを諦めようと思った。
でも恵美ちゃんに言われて頑張ろうと思ったの。征一さんが御曹子でもそうでなくても、私が好きになった征一さんはひとりだから、好きの気持ちを持ち続けようと思ったの。信じてくれる?」
「信じるよ。俺はおまえの事なら全部分かる気がするんだ。おまえが俺の素を見て、愛してくれてる事を、俺は知っている」
「嬉しい」
征一さんは、私をギュウッと抱きしめてくれた。
おまえの屈託のない笑顔を、俺に向けさせたいと思った。
『あの娘なら、俺の素を見てくれる』と思った。勘だけどな。
おまえは俺が金持ちの息子と知って、どう思った?」
「悲しかった。
私は征一さんと普通に恋をしたかっただけなのに、住む世界が違うと分かって、釣り合わないと思って、征一さんを諦めようと思った。
でも恵美ちゃんに言われて頑張ろうと思ったの。征一さんが御曹子でもそうでなくても、私が好きになった征一さんはひとりだから、好きの気持ちを持ち続けようと思ったの。信じてくれる?」
「信じるよ。俺はおまえの事なら全部分かる気がするんだ。おまえが俺の素を見て、愛してくれてる事を、俺は知っている」
「嬉しい」
征一さんは、私をギュウッと抱きしめてくれた。