「よかったらこれ使ってください」この日のために用意した刺繍入りのバスタオルを彼に渡した。「ありがとう」「大切にするからこれ」「はい」



とうとう渡すことができた、美紀は手に汗をびっしょりかいていた。ばたばたとそうして2人は去っていった・・・

「渡せたじゃん・・」「うん渡せた」「やったね」「うんありがとう・・・」今にも心臓が破裂しそうだった。怖かった・・・・・・・・

家に帰って写真を見ながら今日は一歩前進したって思ってた。「武さん今日始めて話したね・・・・ドキドキした。」


そうなんどもつぶやきながら美紀は写真たての武を見つめていた。