「じゃあね学校でねまた明日」「じゃあね」「バイバイ」家に帰ってまた武の写真たてをみていた、水泳部の子にもらったものだった。「武さん・・・・」


はじける水しぶきの中で貴方の姿を見ていた、とてもそれはまぶしくて・・・・病気がちな私にとってそれはとてもまぶしくて。3年越しの片思いをした・・3年越しだった。

明日また学校で会えるね武さん・・・・・・そういって美紀は写真を伏せた。
「美紀!」お母さんが呼ぶ声が聞こえた・・・・「食事できたから降りてきなさい」
こうやって学校から帰ると美紀はいつも武の写真を見ていた。声がかけられない私がじもっときれいだったら、私がもっとスタイルがよかったら声がきっとかけられたのに。


いつもこんな調子で自分の悪い所を考えてしまう癖があった・・・・・・・・・・・・
ようは自信がないせいで声がかけられないのであった。

下に下りていくと美紀の大好きなカキフライが出来上がっていた「たくさん食べてねおかわりあるからね」「ありがとうお母さん」美紀はたくさん口の中に入れすぎて物が離せなかった。「そんなにあわてて食べる必要はないわよ」「あはは」「好きだからカキフライ」「うん」「美紀がすきなの知っててたくさん作ったんだよ」「うんありがとう」

食事を終えてまた部屋に帰って一人ごとのように武さんに話だした・・・・・・・・・・
ずっと見てたんだあなたのこと。でも声がかけられなくて悲しい思いした・・・

その夜美紀は武の夢を見た、武がプールのはじで座っていてそれから武が笑いかけていた。

翌朝起きるとそれは夢だったことに気がついた・・「夢かあ・・・相当重症」本当に武さんのことが好きなんだなあ・・私