気持ちがいい太陽がさんさんと照っていて・・・果てしなく続く海沿いの道を自電車で走った。カーブに差し掛かったころ巴が追いかけてきた。「おはよう」「昨日はまた武さんの夢見たの?」「みなかった・・でもなんかぐっすり眠れた」「ありがとう」「巴のおかげだよあんなにたくさん話せたの」「昔からいつも助けてくれた家の家庭環境が悪くてそれでめそめそしてたとき」「笑うといいことあるよって教えてくれたのも巴だった」「巴のおかげで明るくなれたんだもの私」「まだ暗いけどね」「ひどい・・!!」「あはは」巴のうちは喫茶店を営んでいた、いつもそこの喫茶店の裏の家におじゃましてクリームソーダを飲むのが好きだった。夏休みともなるとほとんど巴のうちに入り浸っていた。