ざわつく朝の教室 担任の田北が教室に入り一気に静かになる 出席をとり終わり担任が溜め息混じりで呟く 「またアイツらは遅刻か…」 窓際の後ろの空いた5つの机を見つめる担任 窓からはほのかに暖かい春の風が入りカーテンがヒラヒラと揺れ、校庭では桜がしなやかに枝を揺らしている そして一時間目の授業開始チャイムが学校内を響き渡った