空人からの連絡はいつも突然で、



いつでも携帯を手放せないあたし。



だって、家でも学校でもいつでもすぐに返事をしたいから。



空人は昨日あれからどんな風に彼女の誕生日を祝ってあげたのかな……。



彼女との約束の時間には間に合ったのかな……。



教室のあちこちから笑い声が飛び交う騒がしい休み時間。



あたしは鳴らない携帯を眺めていた。



『月美~~♪何、ボーっとしてんの??昨日ねぇ、結局カラオケ行ってさぁ、その後、プリ撮ったよ』



『見てっ、これ』



麻紀がプリクラを何枚もあたしの机に並べた。



『今度は月美も一緒に遊ぼうね!!』



『あ、うん。誘って、誘って』