『月美のことになると、全然余裕ねぇよな…俺…。ぶっちゃけさ…月美の同級生に嫉妬してたり…』



『同級生?』



『そっ。……だってさ、俺の知らない学校での月美を知ってて、いつも見れるわけだし…』



普段聞いたことのない空人のつぶやきを聞けたあたしは、少し得した気分になる。



『あたしだって仕事してる空人は知らないよ?』



『まぁ、そうだけどさ。だったら、月美は高校卒業したら、俺の会社に就職しちゃえば?そしたら毎日仕事してる俺が見れる…』



そう言いながら、少しずつ近くなる空人の顔。



そして、空人の吐息が、あたしの耳元にかかった。



それだけでも真っ赤になるあたしの頬。



『月美…可愛い…』



と、ゆっくりとあたしのあちこちにキスを落としていく空人。