『あたし…隆司とはいい友達に戻れると思う…』



今すぐ…とはいかなくてもいつかはそうなりたいと、会いに行ってそう強く思ったから。



『友達か……。まぁ、1度恋愛感情が絡むとなかなか難しいかもしれないけどな…。でもそうだな。戻れるさ、きっと。友達のラインに…』



ネクタイを緩めながら、空人があたしを見つめる。



空人の手慣れた手つきのその仕草には色気すら感じる。



そんなあたしの思いを見透かしたかのように、



ワイシャツを脱いだ空人が、あたしの腕をつかんだ。



『月美の手料理食いたいけど…それより先に…』


あっという間に引き寄せられた瞬間には、唇が重なっていた。