帰りはほとんど喋らなかった隆治君。



うとうとと眠そうにしていた隆治君と目が合うと、



『こう見えても、受験生だからね…。夜は勉強してんだよ…』



と、言った隆治君。つい忘れそうになるけど、隆治君はまだ中学生。



高校なんか行かずに俺も働く!と言った隆治君に大反対したのは隆司だったという。



「隆治は高校入って、俺の分まで楽しんでこい!!じゃなきゃ俺が後悔する…」



隆司の言葉に、隆治君は高校へ行くことを決めた。



そして、受験するなら、隆司と同じ学校と前から決めていた隆治君。