あたしと隆治君の姿を見て、走り出し、こっちに駆け寄るのは、



『おぅ!久しぶりだな…』



さっきの店員さんに負けないくらい、真っ黒に日焼けした隆司だった。



『…隆司…』



沢山言いたいことがあるのに、実際隆司を目の前にすると言葉が上手く出てこない。



すると、あたしの後ろから隆治君が顔を出して、



『兄貴に頼まれてた荷物、持ってきたぜ。CDやら本、タオルや衣類なんかも入れといた』



持っていた大きな紙袋を隆司に手渡した。



『すげぇ助かるわぁ~。マジ、サンキューな!』



『兄貴、これから時間作れんの?』



『ん?あぁ!店長に言えば休憩時間を早めてもらえる』



『俺は適当に時間つぶすから、兄貴はこいつと話せよ…こいつもそのつもりみたいだし…』