次の日、学校に行くと、隆司は休みで来なかった。



『隆司が風邪とか笑っちゃうよねぇ~』



事情を知らないクラスの子が、教室に入ってきたあたしに笑う。



『月美!!おはようっ!!昨日はびっくりしたよ。月美、元カレの所に走って行っちゃうし、心配したけど…』



『あ、うん…』



『隆司からのメールで、月美と仲直りしたって聞いたから安心したけどね!』



結菜があたしに駆け寄り、いつもと同じ笑顔を見せた。



『夜、気になって、隆司と月美にメールしたけどさ、月美が返信くれないから、隆司にまたメールしたんだ』



『ゴメンっ…結菜』



昨日の夜はとても返信出来る気持ちにはなれなくて、



隆司からのメールも、



心配してくれた結菜からのメールにも、



空人とあたしと隆司のやりとりを見ていた何人かの友達からのメールも、



全てに答える心の余裕が、あたしにはなかったんだ。