『月美も…あの彼氏君と話し合えよ…。あいつのためにもさ…』



送ってくれた帰り道の車内で、



空人はあたしの頭をポンっと叩き、そう言った。



『分かってる…隆司からも、メールきてて、話をしようって…』



『そっか。それがいい』



あたしを家まで送ると、空人はもう1度会社へ戻ると言っていた。



どうやら空人の仕事の忙しさは、



あたしの想像をはるかに超えていたようだ。



睡眠時間もろくに確保出来ないような状況の中で、



あたしとの時間を作ることは、



きっと容易なことではないんだろうね。