でも遼は止まらない。




時々周りを警戒しながらまた俺を抱きしめる。俺・・・。




生まれてきて、本当によかった。




って思った。



お母さんのストレスをぶつけられて、聡介の生意気さにイラついて、でもその分学校のみんなに癒されて・・・。




そんな日々の繰り返しだった。




でも、遼がいると何か違うんだ。




心が安心して、温かい気持ちになれるの。



これって大きな「幸せ」じゃない?