「じゃあ手短に話すわ」
「うん」
サワサワと涼しい風が頬をくすぐる
少しの間、沈黙が続いたが優が息を吐いて破った
「――…俺な、裕芽が好きや」
「えっ――!?」
――…優がうちのこと好き??
いやいや、ありえへんって!!
うちのどこがいいんさ!!
「そのあどけない笑顔とか
優しいところとか
まぁ結構、口は悪いけど」
「五月蝿いで」
「ふはは!!」
何でこんなときまでツッコミしなアカンねん
「でも、なんやかんや言うて家族のために毎日バイト通ってて家族想いなとことか
全部が好きや」
こんな褒められたら、なんか顔が熱くなるわ…