センの傍に近寄る
会澤組長は、思いっきり
センの横っ面を殴りつけた。

「親父
 
 勝手な行動を取った事
 申し訳ございません」

「謝るのは俺じゃない

 お前の迎えを待ってる
 トモエを泣かすような
 真似はするな」

「すみません」

弦の肩を抱く、透馬は言う。

「さあ、組長
 
 どうすればいい?」

浬は見つめる、男達の姿を。

皆、浬の言葉を待っている。

味方も、敵も・・・

「カンザキを、叩き潰す」

「オー」

男達の雄たけびに、部屋を
出てくる、神前。

目の前に広がる光景に
驚いて、何も言えない。