それは、要さんの声・・・

目を疑う、光景・・・

それは、夢のような光景。

そこには、要はもちろん
透馬・・・会澤組長・・・

そして、かつての会澤組の
仲間達

俺が認めてもらいたかった
高月組の、皆・・・

大勢の男達が、浬を守る為に
今、この場所に集結した。

浬の傍に近づいた要は
浬から銃を奪い、相手の男を
ひどく殴りつけた。

「カイリ
 手、汚してんじゃねえぞ
 親父の二の舞はごめんだ」

「カナメさん
 どうして、ここに?」

「入江とか言う奴が、お前を
 助けてくれと本部事務所に
 一人で乗り込んできた」

「カオルさん・・・」

「奴から事情は聞いたが
 神前組の人間らしい
 じゃないか

 とりあえず、今は先代の家に
 匿ってもらっている
 
 あそこは安心だろう」