「何事だ」

その威圧的な風貌に
たじろぐ、馨。

緊張が走る。

「お前、誰だ?」

「私は、入江 馨」

「入江・・・
 
 入江組が、いったい
 何のようだ?」

「全て、お話しますが
 今は時間がありません
 
 用件だけ、高月浬を
 助けてください
 
 奴は今
 灰塚組に襲撃・・・
 
 灰塚組のバックには
 神前組がいます
 
 貴方達の助けが無ければ
 奴は、死ぬかもしれない」

馨の瞳が、嘘をついているとは
思えない。

要は、透馬と顔を見合わせる。

頷く、透馬。