不安定な椅子を足で支える。ショルダーバッグを膝の上に乗せ、周りを見渡してからそれを開いてみる。
最初に出て来たのは大学ノートだった。開いてみたけれど、何も書き込まれてはいない。メモとして常時しているのだろうか? それからビニールで出来た安そうな筆箱。中はいたってシンプルに、シャープペンとその芯、消しゴム、赤のボールペン、プラスチックの定規が入っているだけだった。
僕のことを知るヒントが何ひとつ無い。
次に出て来たのは茶色い巾着袋だった。中にはCDウォークマンが入っていて、ちゃんとCDも収まっていた。だけどその盤面は真っ白で、ミュージシャンの名前やタイトルは何ひとつ表記されていなかった。
僕はイヤホンを耳に入れ、PLAYボタンを押した。
最初に出て来たのは大学ノートだった。開いてみたけれど、何も書き込まれてはいない。メモとして常時しているのだろうか? それからビニールで出来た安そうな筆箱。中はいたってシンプルに、シャープペンとその芯、消しゴム、赤のボールペン、プラスチックの定規が入っているだけだった。
僕のことを知るヒントが何ひとつ無い。
次に出て来たのは茶色い巾着袋だった。中にはCDウォークマンが入っていて、ちゃんとCDも収まっていた。だけどその盤面は真っ白で、ミュージシャンの名前やタイトルは何ひとつ表記されていなかった。
僕はイヤホンを耳に入れ、PLAYボタンを押した。