僕が光の方を目指し走ると、遊園地の端が見えた。今はもう、彼女たちの能力が解けたのだろうか? そして雨も上がった。さっきまでの大雨が嘘のように、僕は乾いた暗闇の中、空中を蹴りながら進んだ。僕を囲む札は自分の意思で収めることができた。
僕の体から放たれる光が、遊園地にある遊具やベンチ、今は消えているライト等を照らしていく。
遊園地の端にはすぐに着いた。
そして猫がいた。