幼なじみのあいつは
すごい人気なんだ


だからあいつに告白する奴なんかいっぱい居るんだ


でも最近あいつはため息ばっかで



そんなあいつに元気付けたいんだ




【帰り道。】




｢なあ､蓮

いきなりだけどさ女の子って
何したら喜ぶかな｣


｢なんだ？告白か？｣


｢べっ…つに告白なんかじゃないけど？｣


｢何があった
ほれ、お兄さんに話してみろ｣


聞く気満々で俺に近付いてくる


｢いや…別に

元気ない奴を笑顔にしたいだけ｣


｢あー…いっちん？｣


｢!!!…別に
あいつの為じゃねぇよ!!｣


｢あーなるほどね、はいはい｣


｢―――…だから違うって｣


｢はいはい
別に笑顔にさせんなら
一緒に話してら良いだろ｣


｢………そんだけ？｣


｢おう｣


｢でも…話なんて
最近全然してないし｣


｢なら好都合だ｣


何がだよ!!

と言いたかったが
タイミング良く(俺には悪く)
先生が来てSHRを始めようとした