ウィーン 自動ドアが開いた。 「いらっしゃいませ」 アタシの方に歩いてきたのは 見るからに遊んでそうなお兄さん。 「何名様ですか?」 接客慣れした態度と笑顔で アタシに問いかけた。 「…1人です」 「こちらへどうぞ」 アタシは窓側の席に案内された。