「また注文かぁー?」
内田くんは相変わらずの笑顔で
アタシたちのテーブルに来た。
「違うわよ!!
今日の勘定ヨロシクね!!」
早織は内田くんに伝票を渡した。
「はぁー!?」
明らかに迷惑そうな内田くん。
「ちょ、早織!!」
アタシは早織の腕を掴んだけど
早織は全く気にしてない様子で…
「いいから!!いいから!!」
鞄にレポート用紙などを直し始めた。
「雫ちゃんは確実にイイけど
原は自腹を求むー!!!」
内田くんは早織に伝票を返した。
「…おぃ内田。
この店の悪評してあげようか?」
ニッコリ微笑みながら早織は
内田くんに再び伝票を渡した。
「げッ!!」
さすがにこれには逆らえない様子。