岡田はため息をつき、掴まれていた手を離した。


「………帰る」
「っ………?!………岡田のばかぁぁ!!!あほ!」


真奈美は教室のドアを強く開け走っていった。


「ははっ………」


野球帽子を深く被り椅子に寄っ掛かった。