三日後、わたしは彼氏に別れ話を切り出そうと、待ち合わせしたカフェに出向いた。

外の木々がよく見えるオープンテラスの隅に、いつものように座っている彼の背中が見えた。
気が進まないながら、慣習でわたしは彼の名前を呼んだ。



ふりかえった彼の片目を、眼帯が覆っていた。


【END】