まじめな顔をして一誠は答えた。


―ばかにされると思った……


一誠はだいたい、幽霊とか宇宙人を信じないたちだ。

だから、また変なこと言って……って流されるかと思ってた。


「何、その顔は俺がまじめに答えないとでも考えてた?」

「えっ、いや……あのっ」


こちらを見透かしたように淡く笑って言うと、
一誠は自分にコーヒーをいれ、それを少し飲んで


「前の俺なら信じなかった。けど夢で海斗がでてきてから、いるのかな……って」


そう言いながら苦笑して、一誠はコーヒーをまた飲む。





海斗―……



その名前を聞くだけで、胸が痛いほどはねあがる。