「花音おつかれっ!無理とか言ってたけど、なかなかうまかったよ」


そう笑顔で言いながら、一誠は冷たいはちみつれもんを花音の目の前に置く。

それを待って、若干躊躇しながら


「ねぇ、いっちゃん……」

「んっ?」


よく冷えたはちみつれもんを手にとりがら、聞こうか悩んでたことを口にだしてみた。



「あのね、




幽霊と人間が触れあえること、出来ると思う?」

「えっ……?」


一誠はそう反応してから、黙ってしまった。

しばらくの沈黙。


―聞くんじゃなかったかなぁ……


と思いはじめた頃、


「俺は、普通ならないと思うな」